ヒア・カムズ・ザ・サン/有川浩
おはようございます。
gsnoh3836です。
今回は新潮社さん出版
有川浩さん作
ヒア・カムズ・ザ・サン
でございます。
新潮社といえばあれですよね
何と言ってもしおりの紐!スピンが付いているのが魅力的ですよね〜。
ではではあらすじを
編集者の古川真也は30歳。実は彼には特殊な能力があった。 手に触れたものに残る「記憶」が見えてしまうのだ。 怒りの中で封をした荷物、浮気相手から買ってもらった腕時計、本心を書けないでいる手紙――。 その能力のことは、誰にも言えないでいた。 ある日、同僚のカオルが20年ぶりに父親と再会をすることになる。その父親とはアメリカで脚本家として活躍しているというのだが――。
同じ登場人物、同じあらすじから、有川浩オリジナルの「ヒア・カムズ・ザ・サン」と、演劇集団キャラメルボックスで上演された舞台に着想を得た「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」というふたつの物語が誕生。
さて、有川さんといったら
とにかく作品が多い作者さんであるので
知らない人はいないだろうと思う。
有川浩さんの作品は
読んでいて楽しい。
読んだ後も楽しい。
基本的にハッピーエンドが多いかなって思うんですけど、読んだ後に悪い感じや嫌な感じ、腑に落ちない感じを一切与えないのが素敵だなと思います。
決して厚みのある本じゃなかったんですが一冊に二つのお話ということで、
私はお恥ずかしい話、頭を切り替えるということが苦手でして、パラレルの方は名前と設定は一緒なのに、あれ、あれ、となってしまいまして。頭の整理がつくのは読み終わる頃、といった奇怪なことに…(笑)
読みながら楽しくてにやけてしまうお話でした。私、小説は電車で読むのが日課なのですが、電車でニヤニヤしてたわけですから、素敵な登場人物たちに想いを馳せながら気持ち悪い人に成り果てる…そんな悲しい事態になったりもしましたが、、。有川さんの作品は人を幸せにするパワーがあるのでね!この作品に出会えたことを考えるとプラマイゼロむしろプラといっても過言ではないですな!
有川さんの作品の魅力はそれだけじゃなくて、人物の口語文、まあセリフですよね、そこも大きいと思います!感情が動かされる言葉の数々!結構ストレートな言葉は読者にも直球で響くというか。言葉の選び方も素敵。有川作品は女性のセリフが特に魅力的ですね。
ヒアカムズザサンはパラレルの方のカオルの言葉やハルさんの言葉に胸を打たれました。あ〜かっこいい。有川作品に登場する男性と結婚したい。